第22回JTF翻訳祭の開催

2013/01/11

株式会社翻訳センター
河野弘毅(かわのひろき)

 

2012年11月28日に第22回JTF翻訳祭が開催されました。JTF翻訳祭は、ながらく講演会+パーティという構成で行われてきたものを、開催20周年となる2010年に複数トラックを提供する現在のカンファレンス形式に移行しました。今年はカンファレンス形式に移行して三年目、展示会の会場を拡大して二年目になります。カンファレンス形式を最初に試したときは赤字を覚悟したチャレンジでしたが、おかげさまで三年目の今年は来場者数も史上最多となり、なんとか黒字の運営になる見通しです。

出展してくださった企業の皆さん、セッションに登壇してくださった発表者の皆さん、当日裏方として運営を支えてくださったボランティアの皆さん、長くて負担の重い準備をコツコツとこなしてくださったJTF事務局ならびに翻訳祭企画実行委員会の皆さん、そしてなにより当日ご来場くださった来場者の皆さん、どうもありがとうございます。

いろいろな人がかわるがわるリレーしてここまで一歩ずつ成長してきたJTF翻訳祭ですが、今後さらなる発展を実現していくためには「次なる飛躍」が必要になってきます。

そのひとつは会場のキャパシティで、各セッションの混雑を緩和するにはアルカディア市ヶ谷よりも一回り大きな場所を探す必要がありそうです。コンテンツについては、JATやGALAのような提携団体との協力による充実が次の課題となるでしょう。個人的には、日本で大規模な翻訳関連イベントを開催する能力を持つ二つの組織、JATとJTFが日本最大の翻訳イベントを共同開催することが来場者の方にとって大きな利益になるだろうと思います。

翻訳者と翻訳会社はいずれも相手ぬきでは仕事ができない関係にありますが、お互いの利害が対立する場面も多く、良い関係を長く保っていくにはさまざまな工夫と忍耐強い努力の継続が必要になります。そんな困難を乗り越えて翻訳者と翻訳会社がお互いをよりよく理解できる時代がくること、また両者の出会いの場を提供しているJTF翻訳祭がそのような関係強化のきっかけとなることを、関係者の一人として心から願っています。